みんなの赤い人の誕生日

森田の誕生日ってことで、どうしようかなケーキでも買うかなと思ったけど、当日はもの凄い大雨。買い物行きたくない。

で、遅れたけれど今日、おやつの時間にケーキ食べました。それからDVD返却の為にTSUTAYAへ行き、「そうだ平清盛でも借りるかな」と思い付き。

結論からいうと選べなかったんだけど。

森田の見せ場といえばやはりあの有名な台詞、
「平家にあらずんば人にあらず」

そして何より、禿に関する一連の流れ。

自分が発案し、育てた禿達。平家に批判的な人物を子供達に探らせ密告させる。密告されたものは財産没収。

「年端もいかない子供達に何をさせるのか」と怒る相手(兎丸か盛国)に、「孤児に仕事を与え、報酬を与えているのだ。これは彼らの為である」と抗弁する時忠(森田です)。本心からそう思ってる顔。因みに多分ここら辺で先程の名台詞の筈。

※あ、あくまでも私の記憶だから実際は色々違うかもです。

なのに、次第に子供達は暴走し始め、独断で「制裁」まで実行し始める。そして清盛の腹心兎丸を殺したことで、禿は「始末」されることになる。禿の衣裳をを一人焼く時忠。凄く哀しそう。苦しそう。子供達によかれと思ったことがこんな結果になるとは…。因みに禿のリーダー格羅刹は生き残ったらしく、最終回ら辺で浮浪者だかかっぱらいだかで再登場したらしい。…と思っていたけれど、今wikiで確認したら「平家物語」をかたる盲目の琵琶法師だった。

兎丸を殺した後、さぞ褒められるだろうとニヤニヤしていたあの時から、琵琶法師になるまで。羅刹の人生はどんなことが続いたのか。しんみりする。

平家のダークサイドというか、策略を練り汚い手も平気で使い、だけど一人ひっそり傷ついている時忠を森田は凄く上手く演じていた。


なのに、そこら辺の話が収録された巻を借りなかったのは、序盤の時忠も捨てがたかったからだ。

序盤の時忠は、貧乏な我が家の縁側で毎日だらだら大福など食ってた気がする。姉が良家に嫁いでくれれば自分も安泰、楽して暮らせると臆面もなく言っちゃう呑気さ。姉が清盛の後妻となったら大喜び、清盛の屋敷で堂々と飯を食い、しかし清盛の停滞期には「嫁ぎ先を間違えた。今からでももっと良いところに…」などと言っちゃう軽さ。

この無邪気で無責任でふてぶてしいところ、THE・森田。

この無邪気な時忠が、次第に平家の為に策略を巡らし一人泥水を飲むことになる…でも罰をくらってどこか田舎に流される時「絶対絶対都に戻れるようにして(>д<)」って清盛にすがるところ変わってない可愛い。で、実際流されても流されてもしれっと帰ってくる時忠。平家滅亡の時も流され中だったもんで檀浦とか行かないでしれっと生き残ってる時忠。→wikiによれば檀浦行ってたらしい。居たっけ?

ほんとに、視聴率悪かったけど好きだったんだ「平清盛」。不満は色々あったし、檀浦や屋島やついでに衣川までたった一回で纏めちゃった最終回は許せないと思ったけど、時忠と、あと吉沢悠のやってた藤原成親が好きだった。

でも全巻見直す気はないので、序盤の時忠か後半の時忠かどちらを見るべきか…序盤は出番もまばらだしな…選べない…となった訳です。


で、借りて帰ったのは「私の青空2002」の最終巻。

結局健ちゃんかよ!!というのは無しでお願いします。こちらの感想はまた後日。

ランチの女王」の修史もそうだけどさ、悪い奴がふと見せる悲哀とか孤独とか、そういうの森田は凄く巧い。「チンピラ役しか出来ない」とかいう人もあるけれど、時忠や修史は森田だからこそ魅力的な訳で、むしろこういう役もっとカモン!と思っている。岡田はこういう役やらないし…岡田だって出来るかもしれないのに…やってよ。悪役やってよ岡田!!