コクリコ坂

興味なかったんだけど、録画されてたので一応見た。岡田准一がでている以外、ストーリーもその他のなんの予備知識もない状態でスタート。岡田と風間俊介が共演してたよなと思ったけど、それは岡田の役名『風間俊』と混同していたようです。

最初の感想。製作者の個人的な過去への憧憬がテーマなの?じゃあ劇場公開せずスタジオで一人で見てろよ。

岡田の声は、まあ思った程酷くはなかった。でも声作るのに必死で感情を表現できてはいなかったような。何より、「どんな顔してこのシーン録ってんのかな」とか余計なこと想像しちゃう。きっと耳赤くしてたんだろうなー。常に岡田の顔がちらついちゃって笑える。これは私が悪いね。


全体的にはあまりにも説明不足な映画でした。主人公の女の子、メルって呼ばれてて変な名前だと思ったら唐突に「海」とか呼ばれたりするし。え、じゃあメルって何。大人数で暮らしてるけど、あの女の人達何者?親戚?居候?海より年上の女が沢山いて、なんで海一人で家事やってんの?あと、カルチェラタンていうのも通称で本当はなんとか荘って名前なの?そもそもコクリコ坂ってどこ。コクリコのコの字も出てこなかったけど。自転車にニケツして買い物いったあの坂?あれ、タイトルにするような坂?他に坂あった?


あと、なんだろう、主役二人以外の全員から漂うモブっぽさ。なんなら主役二人ですら埋もれそう。妹や水沼という出番の多いキャラですら弱い。哲学研究会の彼なんか、もっと印象強くてしかるべきなのになんで?かと思えば通行人達のキャラデザインがやたら凝っていて、セリフだってハッキリ録ってる。なんかすごくバランス悪い。

ラピュタなんか空賊の一人一人、鉱山の人や親方の妻子まですごく愛らしかったじゃん。なんだろうこの、コクリコ坂の面々の魅力のなさ。


バランス悪いといえば、俊を始めとする男子達な。なんであんなリカちゃん人形みたいなスタイル?頭でかくて首なんか折れそうに細くて肩幅はないに等しく、手足ひょろひょろ。女子中学生がノートに書いてる落書きかよ。


ストーリーとしては、俊の父親云々はいらなかったかなー。実は兄妹なんだ→それでも好き!→実は実は兄妹じゃなかった!って流れ、もっと盛り上げるかバッサリ纏めるか、どっちかにして欲しい。中途半端。

俊が自分達は兄妹だと告げるシーンの音楽がやたらウキウキで、ハイ?え、この音楽でこのカミングアウト?頭オカシイ?

帰って来た海の母が俊の父親と会っていたけど、それは何の為?


見終わって即消しました。



監督は宮崎吾朗だそうです。吾朗かよ。吾朗なら納得の出来映えだよ。岡田さあ、なんでよりによって吾朗の駄作ばっかでてんの。仕事選べよ。ちっ。吾朗、ゲド戦記をめちゃめちゃに改悪された怒りは一生忘れないからな!


あと最後に。エンドロールが切られてたのでwikiで声優確かめたら、風間俊介やっぱりでてたって。水沼だって。マジかよ。あと、『松崎陸』が小林翼だった。マジかよ。陸って弟だよね?セリフあったっけ?消去しちゃったよ。残念。