時かけ最終回

なんか微妙な流れで最後まできましたね。風磨の叩かれっぷり尋常じゃない。風磨大丈夫?

タイトルこそ時かけだけど全くの別物、今回のケンは異色だけど異文化の人だしと色々飲み込んできたのですが。まーケン以外の諸々も酷い。

第2話。
これから死ぬとわかってる人を前に、引き留めず黙って送り出す。ここをすごくあっさり流していて、そりゃ人の生死なんて大きなことを左右しちゃいけないのはわかるけど、未羽もの判り良すぎ。この子が死ななかったら森永悠希が病気のままだし。でももう少し葛藤しても良かったんじゃないかなあ。「やっぱ助ける!」→事故は回避したのに別の形でやっぱり死んじゃうとかさ。できたじゃん?

第3話。ゾーイのヘタ芝居可愛すぎる。ヘタ過ぎてみんなにキレられるんだけど、だからってタイムリープして配役変えちゃおうってのは安易過ぎ。渋々ながら一人で練習していたゾーイの努力はさらっと無視されてさ。なかったことにされてさ。時間を戻すにしてもそこは一緒に演技の特訓するとかさ、なんかあるんじゃないの。ケンがゾーイの心情汲んでやるとかさ。ゾーイまるきりかやの外じゃん。なんでゾーイというキャラを増やしたのかわからない。

第4話。吾朗の前で公開告白したケン。オッケーした未羽。ケンも未羽も吾朗の気持ち知っててこの仕打ち。でもまあそこは現実にもあるよね。問題は大荒れした吾朗に対してだ。なんでこのタイミングで荒れたか、わかるよね。だけど未羽は真っ正面から向き合わない。「何か悪いことしたい」という吾朗に「やればいいよ。タイムリープすればなかったことになる」

気持ちに応えられなくてごめんって、謝罪するのが正しいとは一概に言い切れないと思う。正しくても出来ない時もある。人間てそういうもの。ましてや高校生なんて子供だし。でもさ、後ろめたさとか葛藤とか、もっともっとあるんじゃないかなあ。

全体に流れる「なかったことにすればいい」という姿勢がすごく気持ち悪いんだこのドラマ。まだ子供な未羽がそう思うのはいい、だけどそれじゃダメなんだっていうのがどこにも示されないのが気持ち悪いんだ。

あと、今回のケンというキャラ。
未知なる味覚や「恋」というものに興味津々なのは可愛い。情緒的に未分化だったりするのもいい。だけど、一方で未来人らしく何か一つでも長けたところを見せてくれないかな。余りに理論的、とか余りに冷静、とかさ。特定分野で凄まじい知識があるとかさ。

なんにもないじゃん。

この世界に残りたいのも、未羽との関係だけでなく「美しい世界!おいしい食べ物!夏以外の季節も知りたいんだよ!この時代をもっと知りたいんだ!」とかさあ、描けたじゃん。



で、最終回。

「俺未来人なんだ。そして翔平も未来人なんだ」

セリフですましよった。

3話ラストの「翔平の写真が1枚もない…?なんで…?」的な何かがもう一度あるんだと思ってたわ。なかった。「翔平って一体…?」みたいな。なかった。

セリフ一つであっさり信じる未羽。単純。


三者三様のお別れ。個人的にドラマ内でグズグズ泣かれんの好きじゃないんだ。登場人物じゃなくて視聴者泣かせてよ。泣きの別れ三連発はくどいよね。あ、もういいです、ってなるよね。

記憶を操作して息子/クラスメイトに成りすまし、用が済んだらその記憶を消してさっさと帰るそのクールな残酷さが好きだったんだよね、本来の時かけ

翔平が消えたあとの深町母の一人の生活を描かないなんて有り得ない。ここ超大事。ここが一番大事。原田知世版だって一番印象に残ったのは、残された深町夫妻の会話だった。ここをどう描くかが私にとって一番大事だったんだ。

完全スルーだったね。


あとさ、未羽、タイムリープして過去の克実/風磨に会い、写真を押し付けてごちゃごちゃ言ってるけどさ。二人にしてみりゃ自分には記憶のないことを、まだ起こっていない未来、しかも未羽がいうにはもう起こらない未来のことをあれこれ言われたってさあ。しらんがなでしょうよ。ここいらなくない?意味なくない?

そしてケンに押し付けた白いアルバム。ぶっとくかかれた「恋を知らない君へ」。ケンのそのアルバムの持ち方。…すごいぶちこみかたしてきなぁ。

せっかくのいい曲なのにね。ドラマとしては加藤邪魔だし、NEWS のイメージダウン大作戦ですか?


もうね、最初からこれは時かけではないしSFでもないと割りきってみていたつもりですが、それにしてももう少しなんとかならなかったのかなあ。別物としても質悪すぎ。ドライブさん出番やたら少ないし。


未羽の記憶は消えたのか?
あと、ゾーイはちゃんと一緒に連れて帰って貰えたのか?

気になる。

つーかほんと、ゾーイっていうキャラ増やした意味は?未羽がヤキモチやくシーン以外何かあった?


残念なドラマでした。とりあえず風磨お疲れ。